NIEの学習方法には、これといった定型化されたルールはありません。「楽しく学ぶ」を指導の基本にして先生、父母と児童・生徒が一緒に紙面を読み、ともに勉強することが大切です。どんな授業方法があるのか、中学生を対象にした具体的な授業例を取り上げてみます。
5W1Hゲームを
 
海外旅行を企画する
 新聞記事は、Who(だれが)、When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どんな方法で)したか、で成り立っています。これを5W1Hといいます。事件報道記事が5W1Hの典型例です。社会面で5W1Hを探してみましょう。ゲーム感覚で生徒に競わせます。    旅行広告を参考に生徒に海外旅行を企画させます。制限金額内でどこの国に何日間の旅行ができるか、必要事項を調べさせる授業です。訪問国の気候・風土、使用言語、人口、面積、世界地図での位置など。現地通貨と円の交換率から具体的な旅費を算出させます。地理、数学、社会一般の授業向き。

投書欄を活用する
  運動面と人間ドラマ
 投書欄は小学生から高齢者まで、そしてさまざまな職業の人たちから寄せられた意見、感想、提案などがたくさん掲載されています。時事問題が中心なので、生徒の強い関心を引きつけます。投書にある意見や提案について生徒に感想を書かせる、クラス全員で話し合う、などの素材に生かしましょう。    スポーツ面は人間ドラマのページのひとつです。オリンピックでは日本人選手の大活躍ぶりを伝える紙面に熱中したことでしょう。スポーツ面には夢と希望が躍動しています。でもたゆまぬ研究、努力と忍耐が必要です。この人間模様を生徒とともに考えましょう。

求人欄で職業指導を   新聞数紙を読み比べる
 求人欄には、多種多様な企業や職業が紹介されています。 「君たちの将来を、こんなにたくさんの企業や職業が待っているよ」と生徒に呼びかけます。企業、職業を求人専門誌などで詳しく調べるにつれて、いろいろな産業界の理解が進み、社会知識が培われます。やがて目指す職業を探し当てるでしょう。    新聞は題号が違うように、同じ出来事を伝える記事の内容も異なります。どこがどう違うのか、生徒と一緒に読み比べてみましょう。大事件や重要な社会事象なら解説欄や社説も読み比べます。この勉強で生徒たちは、ものの見方、考え方が実にさまざまなことを知ります。読み比べを重ねることで社会を見る眼が育ち、批評的な思考能力が養われます。