*道外の14大学 実践的な内容
文部科学省は各大学等が開設する講義を教員免許の更新講習として認定している。このうちNIEに関連した講習は日本新聞教育文化財団によると、十五大学(第四回認定分まで)で予定されている。
道外の講習のうち広島大では、昨年八月、札幌で開かれた北海道NIE研究会夏季研修会で教師育成プログラムなどの報告を行った小原友行教授が講師を務める。
講習は「NIEを取り入れた社会科の授業改革」で、《1》新学習指導要領における社会科の課題《2》その課題克服のために情報読解力をつけるNIEの有効性《3》実践事例の紹介《4》社会科をどう改善するかのワークショップ−を予定している。
小原教授は広島県NIE推進協議会の会長でもあり、同推進協は二カ月に一回、学習会を開き、教師に対してNIEのアドバイザーが中心になって入門講座を行っている。今回の更新講習は、こうした入門講座を踏まえて、すでにNIEを実践している人のレベルアッププログラムを目指している。
小原教授は「新学習指導要領の移行も始まり、メディアリテラシーや情報読解力をどう取り入れるかが課題になっている。新指導要領の取り入れ方や、課題をどう乗り越えるか−など、問題意識のある教師にとって学ぶことの多い講習としたい」と話している。
また筑波大の「NIEではぐくむ読解力」は荻野祥三教授とともに東京都町田市立町田第二中の元校長、鈴木伸男氏が講師となる。鈴木氏は日本NIE学会顧問で子供たちの新聞作り活動を推進する全国新聞教育研究協議会の前会長でもある。
校内で取り組める新聞作りの話を中心に進め、教師が学級通信や学年便りを作るときの基礎になる説明も予定している。「私がやってきた、気になる記事を張り付けて、感想を書く、『スクラップ新聞』や、B5判で作った新聞を縮小して郵送する『はがき新聞』作りなどもやってもらいます。見出しや割り付けの方法を覚えてください」と言う。この三月まで選択社会科でNIEを実践していただけに現場感覚の実践的な講習になりそうだ。
*道外の免許更新のNIE関連講習
=大学名、講習名称(一部内容)、日程定員
| 秋田大 |
小中高における説明的文章およびメディアの指導について考える 7月31日 100人 |
| 筑波大 |
NIE(教育に新聞を)ではぐくむ読解力 8月5日 50人=つくば市、8月23日 40人=東京・世田谷 |
| 東京福祉大 |
新聞活用による思考力などの育成および文章表現の指導 8月9日 40人 |
| 横浜国立大 |
NIE入門−新聞の読み方、生かし方 10月3日 30人 |
| 相模女子大 |
新聞広告制作実習 8月21日 16人 |
| 流通経済大 |
教員指導の課題と実践的技法(教材としての新聞記事) 10月3日、10日、17日 各80人 |
| 常葉学園大 |
教育と新聞〜授業にどう活用するか 8月18、19、20日 40人 |
| 信州大 |
たかが新聞、されど新聞 7月30、31日 100人 |
| 愛知教育大 |
プロから学ぶ「新聞」とは 8月17日 60人、教えます「学級通信・学級新聞製作ノウハウ」 8月18日 60人、活かそう新聞を教育に 8月19日 60人、情報メディアを活用した教育 8月7日 50人 |
| 岐阜大 |
情報メディアの活用 7月11日 20人、メディアリテラシー入門〜メディアから流れる情報を読み解く力とは 8月10日、20人 |
| 新潟大 |
越後の歴史文化・新聞活用教育(NIE) 8月21日 100人 |
| 長岡技術科学大 |
Active English−Oral Expression(英字新聞の記事を題材に議論) 8月21日 40人 |
| 広島大 |
NIEを取り入れた社会科の授業改革 8月11日 50人 |
| 比治山大 |
青少年のためのメディア・リテラシー 8月20日 60人 |
※文部科学省の第4回認定分まで。日本新聞教育文化財団調べ。詳細は各大学へ。