*函館・神山小*地元の遺跡 2年勉強*青森訪れ三内丸山と比較
修学旅行や研修旅行の内容を新聞にまとめる授業は多くの学校が取り入れている。函館市立神山小は5、6学年の2カ年にわたって地域の縄文文化を勉強。これをもとに修学旅行で青森県の遺跡を訪れた成果を新聞にまとめた。
同校では昨年、6年生が修学旅行で三内丸山遺跡を訪れたが、その前年、5年生の時に函館市内の大船遺跡で発掘体験を行った。ちょうど道南と東北の縄文遺跡を世界遺産に、との機運が盛り上がって新聞に掲載される機会も増えた。そこで5、6学年を2年間、指導した深沢昌明教諭が「地元の遺跡が世界的にも有名なことを意識させるために」新聞形式にまとめることを目指した。
6年生になってからの修学旅行の事前学習は社会科6時間、総合学習5時間を充て、さらに旅行から帰っての新聞作りに総合学習の4時間を使った。
事前学習では三内丸山遺跡の概要や重要性を学び《1》この地域で昔から文化が発展していた点《2》そうした昔の人々がどんな生活をしていたか−を意識させるようにした。
昨年6月の修学旅行では三内丸山遺跡の見学で児童はそれぞれ「遺跡の住居の造りを見る」「巨大柱が何のために使われたか考える」などの課題を持って、知りたいこと、見なければならないことを絞って見て回り、新聞作りに生かした。
新聞は33人の児童が個人やグループで24枚を作り上げた。新聞の中には遺跡のパンフレットや看板を写しただけのものもあったが、大船遺跡と三内丸山遺跡を比較したり、道南・東北の遺跡を地図に示すなど工夫にあふれたものがあった。
新聞作りで児童は「大船遺跡にも三内丸山遺跡のような住居があったのだろうか」「どうやって大きな柱を運んだのだろうか」との視点を持ち、歴史に対して興味を膨らませた。
2年間の活動を新聞にまとめるのに当たって深沢教諭は《1》2年間の授業の見通し、新聞作りの時間の確保《2》遺跡関係の新聞記事を随時、提示するなど児童を飽きさせない工夫−が必要と指摘する。
深沢教諭は「新聞作りを進めることで、限られた字数で文章を作ることに慣れ、文章を書くことを面倒くさがらなくなった。書くことに抵抗感がなくなったのが大きい」と感じている。