「木から新聞へ」関心養う(2の2)*根室振興局の独自事業 間伐…印刷工場も見学

掲載日:2010/06/28

*3小学校、4年間*環境と生活のつながり学習

 小学校の森林学習の一環で新聞社の印刷工場を見学する取り組みが行われている。根室振興局林務課が根室管内の小学校3校を対象に独自に行う「小学校の総合学習を利用した4年間の森林体験学習」。子供たちは木の種子を採取したり、間伐を体験するほか、釧路市内を訪れ、日本製紙釧路工場、道新総合印刷釧路工場を見学。木から紙ができ、新聞になる様子を学ぶ。森など環境と生活のつながりを知るのが目的だ。

  新聞用紙の巻取紙が台車で運ばれる道新総合印刷釧路工場を見学する華岬小の子供たち
  新聞用紙の巻取紙が台車で運ばれる道新総合印刷釧路工場を見学する華岬小の子供たち

 6月中旬、根室市立華岬(かこう)小4〜6年生28人がバスで釧路へ見学に向かった。車内で林務課の塚野雅彦主査が子供たちに語りかける。  
 「今日は新聞を作っている工場を見ます。新聞がどうやってできるか考えたことがありますか。新聞作りは、まず記者が取材をします」。北海道新聞のNIEのホームページ「家に新聞が届くまで」を参考に、取材から印刷までを説明した。  
 日本製紙釧路工場でチップや古紙が紙になる工程を見た後、道新総合印刷釧路工場へ。新聞用紙の巻取紙が台車で自動的に運ばれる様子や高速で夕刊が刷り出されるのを見学した。6年生の島悠君は「新聞が木からできるのは知っていたけれど実際に見て興味が持てた」と言う。  
 体験学習は華岬小のほか別海町立中春別小、中標津町立計根別小が対象。2009年度から当時の3年生(現4年生)が毎年2回の体験学習を行って、卒業までの4年間で木への関心を養う。  
 毎回、塚野主査が講師となり、昨年はチシマザクラの種子を採取して、乾燥、保存して発芽させたり、学校林の間伐を体験した。今年は苗木の成長を観察している。ほかの2校も製紙、新聞工場を7、8月に訪れる。  
 塚野主査は「木は生活にとって必要なもの。木から紙ができ、新聞になるのを見て身近に感じてくれればいい。森林での体験と新聞社見学で、将来、木や森、環境と生活をつなげて考えられる大人になってほしい」と話している。

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